2008.07.26

記録より、記憶。記憶より、創造。

ゲストの皆さまへ

東京ディズニーランドおよび東京ディズニーシーでは、皆様の安全を第一に考え、お手持ちの荷物を確認させていただいております。
9月1日より、安全のため一脚・三脚・ハードケース等の撮影機材については、パーク内への持ち込みをご遠慮いただくこととなりました。撮影の際、一脚・三脚等は使用できなくなりますのでご了承ください。皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

東京ディズニーリゾート:ゲストの皆様へ


ほとんど手ぶらで舞浜に出かける僕だけれど、中学校で写真クラブ長をやった程度には写真好き。
ハードケースも持ってるし、大型三脚を2本も車に積んでる・・・積みっぱなしで、たしか1回しか園内に持ち込んだことは無いけれど(^^;
年間パスポートを買いたてのころは、行く度、36枚撮りフィルムを数本、時には数十本、撮影していた。現像代が毎回数千円!!!(ToT)
今は、カメラつき携帯さえも持ち込まない。なにがきっかけで変わったんだっけか・・・


高校1-2年のころは、カメラを毎日持ち歩いてた。
たいていはオリンパスペンという小型カメラ。こころにとまったものやひとを、スナップしてた。
でもある日、写真を撮ろうとすることで、目に入りそびれてるものたちが沢山あるってことに気づいて、カメラを持つのをやめた。


十数年後、写真趣味復活。
アルプス電気のプリンタと出会い、クリエイティブな方々とたくさん知り合えたのがきっかけだった。
カメラが障害にならなくなった。むしろ、写真を撮ろうとすることで、見落としてたものに、たくさん気づくようになった。
アラーキーさんのお話を、目の前1.5mで聴いたあとは、数日間、撮れる写真がまったく違ってた。写真って面白い!!!
8年ほど前だったか、ディズニーリゾートの年間パスポートを購入。静物も人物も風景も、右を向いても左を見ても、絶好の被写体がそこここに!じゃんじゃん写真を撮ってた。動きのある被写体をクローズアップで撮るのは下手糞だったけれど、情景や、場全体の空気を写しこむのは、だんだんうまくなってる・・・ような気がしてた。


ファンティリュージョンの最終日。ど迫力に圧倒されながら、夢中で撮影した。
終演後、「いやぁ、凄かったねぇ!!!」と鼻血出そうなほど興奮していたら、わが家族のすぐ前で見てたゲストたちがしんみりとしてる。どうしたの?「出演者のみなさん、目に涙が浮かんでて。”泣かないでぇ”って想っちゃった」
・・・それに気づかないなんて、僕はいったい、なにを観ていたんだろう。
だから、クローズアップが下手なのも。美しい瞬間や素晴らしい表情が、本物よりもはるかにくすんで写ってしまう。


カメラを持たず、その場の空気を味わうことに注力してみた。
やがて、TDL20周年のライブ・エンタテイメント”リメンバー・ザ・ドリーム”で、体感記憶の凄さを思い知った。脳みそは忘れ去っていても、素晴らしい体験は身体が覚えていた。


以来、たくさんの凄い瞬間に立ち会うことが出来た。
写真も動画も、ほとんど残っていないけれど、その体験は、僕自身に深くしみこんでいる。僕の今を、はっきりと変え続けている。


今にして想えば、僕にとっては、カメラは、大いに照れ隠しになっていたのだろう。
今、この瞬間を素晴らしく輝かせることから、逃げる道具に。
そういえば・・・撮った写真は、保管しては居るものの、現像直後に見たっきり、ほとんど見返さない。
撮影によって、輝きを缶詰にして自分の持ち物にしたような気になり、かりそめの満足を得ていただけなのかもしれない。


記録も記憶も、創造の材料になってこそ意義があるんじゃなかろうか。


一方で、素晴らしい写真/動画作品を撮られている方々とも、たくさん知り合うことが出来た。
彼らの撮影は、今を輝かせるし、その作品が、さらに新たな感興を、そこここで起こしていく。


どうなんだろう、
今の僕なら、そんな写真を撮れるんだろうか。
撮りたいんだろうか。
未使用のフィルムを使い切ってしまうためにも、一度撮影機材を、久しぶりに持っていってみようか。
・・・果たして防カビ剤は、ちゃんと効いてくれてるだろうか。

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2005.01.13

HRP-2、人間と一緒に会津磐梯山を踊る

HRP-2、人間と一緒に会津磐梯山を踊る
高校のとき、総合学習(既存の教科の垣根を越えた横断的学習の試み)の実験授業で「言語」という科目がありました。これが面白かった!
最初に、「言語とは何か」について考えさせられました。咳は言語ではない。でも、くしゃみは実は言語。実はわざわざ「はっくしょん」と発音しているんだそうです。他の発音でもくしゃみ可能。実際「えいくそ」ってくしゃみされる人も居られますね(^^)。咳も「ちょっとちょっと、それ以上しゃべっちゃうとまずいぞ」・・・なぁんてふうに意味をもたせて故意にする場合は、言語といえるかも。
暗号は・・・言語。のろしもそう。アフリカで使われていたトーキングドラムも。案内標識についてるピクトグラムも。ブロックサインや手旗信号も。
ならば一般的な音楽は?絵は??踊りは???フラダンスやバリの踊りなど、振り付けに明確な意味を持たせている踊りもあるようですね。それらは言語といえそう。それら以外の音楽や絵画や踊りからも、われわれは「意味」を感じますよね。悲しみだったり、喜びだったり・・・音声言語を超えた何かを。
それは言語ではないのか・・・というよりも、それを「言語」と認識できる手法を人類が発見できるのか・ということが問いの本質なのかもしれません。心理学においてフロイトが「無意識」という概念を発見し、構造を見出したり言語化したり叙述したりできるようになったように。

 池内教授は、「ロボットの動きに合わせて動きを作ったのではなく、人間の踊りを観察し、特徴を自動抽出し、踊りの特徴を保持しつつ、ヒューマノイドロボットの動きを自動生成した点、そして人間と共演を実現した」点を強調した。これによってヒューマノイドロボットの問題点も明確化するし、新たなメディア芸術の可能性も出てくるという。

 ロボットと人間は関節自由度も関節速度も違うため、まったく同じにはなりようがない。もともと、人間同士で踊りを真似るときでも同じ問題がある。だが、身長や体重が違っていても、あるいは身体にハンディキャップがある人でも踊りは踊れる。それは人間が、踊りの本質を抽出しているためだと考えられる。

バーチャルリアリティ(以下VR)の研究者は、それをどう実用に供するかのみならず、人間そのものへの理解を深めることに関心を持っている・または、関心が深まるようです。人間はなにを感知し、どう認識し、どう意図を組立て、どう動いているのか。それが観えてくる。PC WatchのVR関連記事は、VRのそういった側面にも触れていて、いつも興味深く読んでいます。

人間への理解が高度化するにつれ、映画もショーもアトラクションもテーマパークも高度化します。技術的にも、演出も、運営面でも、コンセプトも。これまでもそうでした。そしてこれからも、きっと。

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2004.09.23

東京ディズニーリゾート公式HP:体験学習プログラムのご案内

「幸せの巨大シミュレーター・TDR」へ修学旅行や遠足で来て、なにを学ぶべきか・・・いろんな切り口があると想うんです。OLCは素敵な切り口を用意したようです。「ホスピタリティ=おもてなし」をテーマにした東京ディズニーリゾート:体験学習プログラムのご案内が、公式HPに掲載されました。
ぅわあ、この体験学習セット、入手したいなぁ・・・

ディズニーランドの創始者ウォルトディズニーは、ディズニーのテーマパークが
「あらゆる人々に幸福を感じてもらえる場所」で
ありたいと願いつづけました。
この精神を受け継ぐ「東京ディズニーランド」そして「東京ディズニーシー」は、
まさに「ホスピタリティ=おもてなし」の気持ちがつくりあげた場所だといえます。

「幸せを生み出す原動力は、ホスピタリティ」・・・という切り口かぁ!わぉ。
僕が感じる「TDRの魅力」の根源を、この「ホスピタリティ」って言葉が言い当ててます。

「あぁ!楽しかったぁ!!!」のむこうに、たくさんの、いろんな形のホスピタリティがあることが見えてくると・・・・・・人生変わります(^^)。
自分の見落としてた種類のホスピタリティに気づくたび、あたりまえのように享受してた幸せのむこうに、それを生み出してくれてた人が居ることが判る。自分がそれを使ってみたとき、生み出せる幸せが、より大きくなる。

デザイン・メンテナンス・造園・接客・運営etc・・・居心地がいいなぁと想ったとき、よぉく観ると、そこには想いと工夫があります。いやほんと実によく工夫されてる。TDRってすべて人が創りあげた環境だから、いたるところに想いと工夫が満ちています。200回行っても、300回行っても、「おぉ!こんなところにこんな工夫が!!!」「こんな深い想いが!!!」・・・それを書き記したくて、このBlogやってるわけです。そして、より多くの方にそんな発見をして欲しい。より大きな幸せを創るヒントにして欲しい・・・なんて想ってたり。

修学旅行生見てて、「もったいないなぁ」って想ってました。
乗り物乗りまわって、買い物して、下手するとキャラクターを小突いたり蹴ったりして、おしまい。
あの「場」に満ちてる想いに気づき、あの「場」を創っているものがなんなのか理解して欲しいなぁ・・・って。
それは幸せな場所全てに共通しているもの。それを理解すれば、自分も幸せを生み出せる・生み出してきたってことが、よくわかるはず。
それがわかれば、「大切なものを傷つけることでしか、自分を表現できない」なんて子も、力強い創造性を発揮できるはずなんだよなぁ・・・・・。

OLCとディズニーのことだから、きっと素晴らしい体験学習プログラムに仕上がっていると想います。そもそも、この切り口なら、失敗のしようが無い。お見事!!!
その効果はきっと、園内で出会う修学旅行生たちの変化に現れることでしょう。
たくさんの学校が、これを活用してくださることを、切に祈っています。

本プログラムの開始、DREAM RETREAT:TDRで学ぶ「ホスピタリティ」で知りました。ヒルダさんの素敵な視点の記事、いつも楽しみにしてます。
舞浜狂-2004.9.21付news:オフィシャルページ更新 「体験学習プログラムのご案内」にも共感。

少し違う方向にお話を振って・・・学習場としてのTDR。

「笑いは教育の敵ではない」という言葉を残したウォルト・ディズニー。
彼は健全な娯楽を通して子供たちの未知の世界への関心を刺激し、自ら学ぶことの楽しさを伝えたいと考えていました。東京ディズニーリゾート公式HP:学校行事でのご利用ガイド

みゅさんのコメントにもあるように、ただひたすら楽しく遊んでいるうちに、なんだかいろんなことを学んでしまっている。それがTDRの真骨頂、凄いところだと想います。
松田義幸教授のゼミで以前、単に教科書だけ手渡したのではきちんと読まないから・・・と、TDLの年間パスポートも一緒に学生に配ったそうです。
「これで舞浜に足繁く通って、飽きてきたら、”なぜ飽きるのかなぁ”と問いながら、教科書を読みなさい。もしいくら通っても飽きなければ、”なぜ飽きないのかなぁ”と読んでみなさい。」・・・素敵だなぁ!うらやましい(^^)
そうそう!松田教授の研究室で発行された書籍「ディズニー・テーマパークの魅力-「魔法の王国」設立・運営の30年- 上澤 昇 著」は、TDRを創りあげた「ホスピタリティ」の深さを知るのに、好適な本です。

アメリカのディズニーパークでは、顧客満足をテーマにした、社会人向けの体験学習コースもあると聞きます。
また、ISO9000やISO14000の「マネジメントシステム」って、TDRで遊んでて垣間見えるOLCの運営システムと照合すると、わかりやすかった・・・。「TDRで体験的に学ぶISOマネジメントシステム」なんて学習コースを創ると、需要があったりして。
「TDRで学ぶ建築様式」「「造園技術」「音楽様式」・・・なんてのは、当たり前すぎてつまんないかな。造園に関しては、公式HP:花と緑の散策で少し触れられるようになりましたね。そんなヒントがあると、また新しい視点が開けたりして面白いかなぁ・・・なんて想います。
なんて書いてたら、みゅさんのれあサイト掲示板で知ったんですが、TDR公式HPのマジックキングダムクラブのコーナーで、「ディズニーの建築とアートを学ぶ」というディズニーシーの建築やマペットなどを紹介するpdfも用意されてました。もう公開終了した様子・・・。内容的にはちょっと食い足りない感じでしたが。

以前の修学旅行向けページには、なぜTDRに修学旅行か・・・という理由に、「最高の造園技術を駆使している」とか、アメリカの文化とかいったことが、たしか書かれていたと思います。(あとでインターネットアーカイブ調べてみよっと。)でも、「もっと本質的な事が、パークでは学べるよなぁ・・・それって、どういえばいいんだろ」って、ずっと感じてきました。
ある意味このBlogは、パークでなにを学べるのかを言葉にしようと試みつづけてきた・ただそれだけをやってきた・・・とさえ言えそう。「ホスピタリティ」って、その的確でシンプルな答え!!!
だからこんなに何かを書きたくなっちゃうんだなぁ。まだまだこの記事、形が変わると思います。しっくり来ないんですよ。もっと心に沿った文章が書けるはず。

04/11/4追記
ディズニー・テーマパークの魅力-「魔法の王国」設立・運営の30年- 上澤 昇 著
第9章 ディズニー・テーマパークの本質
の章には、娯楽を通した学び・異文化の融合・創造性の結集・継承と進化といった、この項に関連する記述がたくさんあります。ごく一部をご紹介。

1 娯楽性と教育性を追及したウォルト・ディズニー
から、ウォルト・ディズニーの言葉

「今の世界情勢を見ると、私たちは人類共通の利益のためにマスコミュニケーションの手段を使って何かをやる重い責任を背負っている」

2 EPCOTの原点「イッツ・ア・スモールワールド」
から、ジョン・ヘンチがウォルトの業績やプロセスを振り返って曰く

「究極的にはそういった『世界の融合と調和の交流の場』の創造と進化を目指していたのではないか」

世界の中にはいろいろな異なる文化があるけれども、その根底には一つ変わらないものがあって、それがすべて共通している。

例えばリズム・オブ・ザ・ワールドで。スターライトジャズで。ティピコ・オリエンタルで。体験学習したなぁ・・・異文化の融合と調和の交流の場。

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