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2005.11.03

テーマパークは、作り物。そして、本物。

リンク: STARWELL-Blog【Hoshicolu!】: こういう突っ込み好き

さてさて、今回書きたいのは「偽物」について。
ディズニーパークは偽物尽くしです。偽物の木や岩、偽物の建物…。
では本物ってなんなんでしょうかね。

彫刻とおんなじだと思うんです。
たとえばダビデ像。石の肌、石の筋肉。作り物の人間ですよね。
しかも、本物の人間そっくりではない。見上げたときに均整が取れるように、頭を大きめにデフォルメしてある。

でも、そこに創り手の想いが表現されていて、観たものに感慨を呼び起こす。
作り物の人間。そして、本物の芸術。

絵画もそう、文章も、音楽も、演劇も、映画も。
例えば「敦煌」を、絵にする、小説にする、音楽にする、演劇にする、映画にする。
いずれも現実の「敦煌」そのものではない。創り手が「敦煌」を体験し、その体験を別のかたちに映し、表現したもの。

新しい表現手段って、得てして軽んじられがちなのかもしれません。
映画だって、わざわざ「総合芸術」と主張する時期があった。
アニメーションだって、最初は映画よりも一段低く見られたようですね。技術や費用面で、最初は質が伴わなかったという側面もあるのでしょうけれど。
漫画だって、今はおとなが読んでも当たり前。「いまどきの大学生は、漫画なんぞ読んでる!」と批判されたのは、わずか30年ほど前。

テーマパークって、入り込んで遊べる彫刻。マルチアングルで観られる絵画。日々演出が変わる演劇。まさに「総合芸術」と言えるのかも。

ミッキーマウスにも、厳然と、「本物」と「偽物」ってあると思うんです。
それは、「Disney」印がついてるか否か・・・でも無くって。

たとえば、パークを歩いてるミッキーは、まぎれも無く本物のミッキー。
リンク: TDR三昧: 着ぐるみと私(^^).

ミッキーはなるべく満遍なく笑顔を振り撒きますし、ミニーは隅っこや裏から観てるゲストにも、ちゃんと気づいて手を振る。キャラクターそれぞれ、ちゃんと個性がある。

で、あるときふと腑に落ちました。
映画の中のミッキーは、たくさんの人が絵を書き、命を吹き込んでる。
パークを歩いてるミッキーも、それとおんなじなんだ。
表現手段は違うけれど、まぎれもなく本物。

では、ドローイングクラスで書いたミッキーは?・・・うーん、難しいなぁ(^^)
ハロウィンでゲストがしているミッキーの仮装は?・・・本物の「偽者のミッキー」かもね!

うーむ、本物って、なんでしょうね。
それには「質」、それも、そのものと向き合ったときに呼び起こされる「体験の質」の高さが、どうも影響しているような気がする。
現代哲学のテーマのひとつに「クオリア」というものがあるんだそうです。赤を、赤たらしめているなにか。本質のようなもの。
なにかの「クオリア」が宿っているかどうか。それが、本物と偽物のちがい・・・なのかもなぁ?

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